常盤平第一小学校の新入生が1人に|松戸市が新入学児童の受け入れ停止を検討

千葉県松戸市の市立常盤平第一小学校で、2026年度の新入学児童が1人となり、全校児童数が30人まで減少していることが分かりました。

松戸市教育委員会は、児童数の著しい減少などを受け、令和9年度からの通学区域変更を学区審議会に諮問し、新入学児童の受け入れ停止に向けた学区変更を検討する方針です。

常盤平第一小学校は、松戸市常盤平7丁目にある小学校で、1960年に創立されました。

市の資料によると、同校の令和8年度の児童数は、2026年4月9日現在で30人です。4月の新入学児童が1人だったことから、今後の教育環境のあり方が大きな課題となっています。

かつては児童数1600人超の時期も

テレビ朝日の報道によると、常盤平第一小学校の児童数は、1971年度に最も多い1621人まで増加していました。学校の近くには、かつて「東洋一の団地」とも呼ばれた常盤平団地があり、最盛期にはおよそ1万7000人が暮らしていたとされています。

しかし、団地の入居開始から60年以上が経過し、入居者数はおよそ6000人に減少。高齢化も進み、地域の児童数にも影響が出ています。

松戸市の資料でも、常盤平地域ではUR団地や公共施設などの高経年化、少子高齢化によるにぎわいの少なさなどが地域課題として示されています。

近隣小学校との児童数差も大きく

常盤平地区には、常盤平第一小学校のほか、常盤平第二小学校、常盤平第三小学校があります。

松戸市の資料では、令和8年度の児童数は常盤平第一小学校が30人、常盤平第二小学校が361人、常盤平第三小学校が583人となっています。近隣に複数の小学校がある一方で、第一小学校の児童数の少なさが際立っています。

また、常盤平第一小学校では、通常学級において複数の学年を1人の担任が受け持つ「複式学級」の対象が増えており、市の資料では「すべての学年で複式対象」とされています。

児童数の減少により、学級や教員の増加が見込めないこと、一学年に1人の担任を維持することが難しいこと、小規模校のよさを生かした教育の維持が困難であることなども課題に挙げられています。

来年度以降の新入学児童受け入れ停止を検討

松戸市教育委員会は、常盤平第一小学校について、令和9年度からの通学区域変更を学区審議会に諮問し、新入学児童の受け入れ停止に向けた学区変更を検討するとしています。

理由として、市は「学級には一定規模の児童数を保持することが必要であると考えられること」「常盤平第一小学校は児童数が著しく減少していること」「近接して複数の小学校が存在していること」を挙げています。

一方で、現時点で統廃合や廃校が決定しているわけではありません。

テレビ朝日の報道では、松戸市が「現在の段階では統廃合や廃校が決定しているものではございません」と説明したうえで、今後はまちの再生とあわせて新しい教育環境の整備を検討していく考えを示しています。

常盤平地域のまちづくりとあわせて教育環境を検討へ

松戸市では、常盤平地域のまちづくり方針が令和7年2月に策定されて以降、地域内外からの意見収集やまちづくりに向けた取り組みが進められています。

市の資料では、常盤平地域のまちづくりを踏まえ、常盤平地区にある公立学校の適正規模・適正配置を含めた教育環境を検討していくとしています。

今後は、常盤平第一小学校だけでなく、常盤平地域全体のまちの再生や教育環境の整備とあわせて、学校のあり方が検討されることになります。

公式・参考情報

今回の内容は、松戸市の定例記者会見資料と、テレビ朝日ニュースの報道を参考にしています。

▶︎ 松戸市「令和8年4月22日定例記者会見資料」

▶︎ テレビ朝日ニュース「『東洋一の団地』近くの小学校で児童減少 新入生は1人、廃校の危機 千葉・松戸」

まとめ

常盤平第一小学校では、2026年度の新入学児童が1人となり、全校児童数も30人まで減少しています。

松戸市教育委員会は、令和9年度からの通学区域変更を学区審議会に諮問し、新入学児童の受け入れ停止に向けた学区変更を検討しています。

一方で、現時点で統廃合や廃校が決定しているわけではありません。今後は、常盤平地域のまちづくりや常盤平団地周辺の再生とあわせて、地域の教育環境のあり方が検討されていくことになります。