
土地や建物を購入する場合、その土地・建物の履歴書である「登記簿謄本」を取得する必要があります。
登記簿謄本には、その不動産の履歴や現状の状況が記載されていますので、検討するにあたって、現地を確認するのと同様、登記簿謄本を読むことが重要です。
→【関連】【不動産登記制度】登記は義務ではないのに、なぜ必要なのか?
では、その土地や建物の登記簿謄本を取得するにはどうすれば良いのでしょうか?
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目次
不動産仲介業者に登記簿謄本を取得してもらう!
登記簿謄本は不動産仲介業者に取得させればいいのです。
と言うより、不動産を仲介するにあたって、仲介業者は必ず登記簿謄本を取得して持っていますので貰えば良いのです。
土地・建物を取得するにあたっては仲介業者から物件情報を入手するケースが多いと思います。
物件資料と一緒に登記簿謄本も仲介業者にもらうようにした方が、早いです。
それで、登記簿謄本がすぐ出てこなければブローカーもしくはブローカーレベルの仲介業者と思った方が良いですよ。
本当にしっかりした仲介業者であれば、売り物件調査を始める段階はもちろんですが、契約・決済などの直前にも登記簿謄本を取得します。(変な登記がされてないか確認のために。)
もらった登記簿謄本の取得した日付(証明されている日付)をしっかりと確認しておきましょう。
あまりに古いと登記簿謄本の登記情報が古い可能性があります。
その確認すべき日付は赤で囲まれた部分で確認しましょう!
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法務局で登記簿謄本を取得!
自宅の登記簿謄本が必要になったり、仲介業者がいない場合など、自分で登記簿謄本を取得しなければならないケースもあるかと思います。
そんな時は、法務局で誰でも簡単に登記簿謄本を取得することができます!
「登記事項証明書 登記簿謄本・抄本」交付申請書を使用して取得。
交付申請書とはこのような申請書です。
この交付申請書は法務局に置いてます。
また、法務局のホームページからもダウンロードすることができます。
法務局もしくはダウンロードした申請書に必要事項を記載して、提出して手数料を払えば誰でもどこの不動産の登記簿謄本であろうと取得することができます。
交付申請書の書き方も説明しておきます。
赤色部分
ここの氏名と住所は、法務局で登記簿謄本を取得しにきた人の氏名と住所を記載します。
青色部分
土地・建物のどちらか取得したい方にレ点をつけます。そして、所在地の情報を記載して、最後に取得したい登記簿謄本の部数を記載します。
地番、家屋番号を調べて記載するようにしましょう。
地番や家屋番号が分からなければ、電話で管轄の法務局に問い合わせて、住所を伝えれば教えてくれますよ。
→地番と住所の違いを知りたい方はこちらから!
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緑色部分
登記簿謄本を取得するので、「登記事項証明書・謄本」一番上にレ点をつけます。
黄色部分
ここには必要部数に応じて必要な印紙(手数料)を購入して、添付します。
地番や家屋番号で登記簿謄本が出てこない場合もありますので、登記簿謄本を取得後、枚数を確認して、必要な印紙を購入した方が良いですよ!
記載事項も簡単です。
あとは記載した交付申請書を窓口に提出して、呼ばれるのを待つだけです!
「証明書発行請求機」を利用して取得。
法務局には「証明書発行請求機」があります。この証明書発行請求機で土地・建物の登記簿謄本を取得することができます。
出典:前橋地方法務局
法務局内にはこのように証明書発行請求機が設置されているます。(設置されていない市局などでは「登記事項証明書 登記簿謄本・抄本」交付申請書を利用して取得してください。)
出典:前橋地方法務局
タッチパネルになってますので、案内に沿って、画面をタッチしていくだけで非常に簡単です。
「全部事項証明書」をタッチして、次に都道府県から順番に所在をタッチしていき、「地番、家屋番号」まで入力します。
そして、必要枚数と請求者(法務局を訪れた人の氏名)を記入するだけで、終了です。
(仮にタッチパネルの操作方法がわからなくなっても、法務局職員が丁寧に教えてくれます。)
その時に、証明書発行請求機から受付表が出てきます。
そこに書かれた印紙代を購入して待っていると、受付番号が呼ばれます。
呼ばれたら、窓口に行って、登記簿謄本を受領して終了です。
交付申請書を書いて待つよりも、証明書発行請求機の方が圧倒的に待ち時間が少ないので、オススメです!
オンライン申請で登記簿謄本を取得!
登記簿謄本のデータ化に伴って、法務局へ出向くことなく、登記簿謄本を取得することができるようにもなりました!
そのオンライン申請で登記簿謄本を取得する方法もご紹介しておきます。
・インターネット環境のある場所(自宅等)から申請可能!
・法務局まで行かなくても登記簿謄本取得可能!
・利用時間が平日8:30から21:00まで申請可能!
・取得費用の削減が可能!
法務局からもオンライン申請が推奨されています。
今までは法務局へ出向いて登記簿謄本を取得するのが基本でしたが、これからはオンラインが主流になるのではないでしょうか。
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登記簿謄本取得方法の費用の違い!
「登記簿謄本」取得方法別に取得費用をまとめました。
「登記簿謄本」取得方法 | 「登記簿謄本」取得費用(1通あたり) |
不動産仲介業者に取得させる | 0円 |
法務局で取得する | 600円 |
オンライン申請(法務局で受け取り) | 480円 |
オンライン申請(郵送で受け取り) | 500円 |
当然、不動産仲介業者へ依頼して、写しをもらうのが、一番安いです(笑)
その他で比べると、オンライン申請で法務局で受け取るのが480円と安いですね。
しかし、法務局って結構辺鄙な場所にあったりして、行くまでに交通費が予想以上にかかったりします。
今日中に必要というようなことではない限り、オンライン申請をして、郵送で受け取るのが良さそうですね。(申請して、手数料納付してから1日〜2日で郵送されてきます。)
急ぎで登記簿謄本が必要な場合は、交通費なんて関係なく法務局へダッシュして、登記簿謄本を取得しましょう。
良い物件を購入しようと思うと、最近はスピード勝負の場合がありますからね。