今泉忠明先生へのインタビュー。「ざんねんないきもの事典」に込めた思いとは?

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「ざんねんないきもの事典」に著者である今泉忠明先生へのインタビュー。こちらは「こどもの本総選挙 事務局」作成の小冊子でインタビューされている内容です。

Q1〜Q9まであります。9個の質問に今泉忠明先生が答えてくれています。是非最後までお読みください。

「ざんねんないきもの事典」を知らない方はこちらを読んでみてください。

【ざんねんないきもの事典】こどもの本総選挙でNo1に選んだ小学生のセンスが凄すぎる。

2018.05.18

今泉忠明 先生

1944年東京都生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の生態などを学び、環境省のイリオモテヤマネコの生態調査などに参加。

トウホクノウサギやニホンカワウソの生態、富士山の動物相、トガリネズミをはじめとする小型哺乳類の生態、行動を調査している。

上野動物園の動物解説員を経て、「ねこの博物館」館長。

出典:こどもの本総選挙事務局作成 小冊子

「ざんねんないきもの事典」の著者は、動物のスペシャリストなんですね。ってそりゃそうか。本当の専門家でないと、動物の残念な部分は見つけれない。

驚いたのは1944年生まれ。結構なお年な先生だ。長年の研究の成果がこんなおもしろい本を生み出しているのですね。他にも有名な動物の著書はたくさんあるようです。

その、今泉忠明先生へのインタビュー。やっぱり、お父さん、お母さんへのメッセージが含まれてるんですよ、この本にはきっと。

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Q1. 「ざんねんないきもの事典」が続編と合わせて160万部を超えたことについて?

A1. 切り口さえおもしろければ、生き物に興味を持つ人はたくさんいる。

こんなに売れるなんて、想定外でした。今まで出した本で、一番売れたのは18000部程度なので、生き物に興味がある人はそれぐらいの人数と思ってました。切り口さえおもしろければ、生き物に興味を持つ人がたくさんいることがわかってくれて、嬉しく思います。一方で「生き物のことはこんなにも知られていなかったんだ!」と逆の驚きもありました。

もともと、小学生は生き物が好きだと思うのですが、この切り口は天才すぎます。子供のみならず、大人も興味を掻き立てられる本ですよ。

Q2. 「こどもの本総選挙」1位に選ばれて、どう思いますか?

A2. ゲームよりおもしろい本があれば読むんですね。

こういう賞があることを知らなかったので…(中略)1番好きな本をこどもだけで選ぶ賞だと聞いて、「これはすごいことだぞ!」とびっくりしました。今の子供たちはゲームに熱中して、本は読まなくなったと思っていましたから。(中略)本を作る大人がおもしろい本を作っていなかったということ。今まですみませんでした。

おもしろい本を作っていなかったと謝る今泉先生。大人の中の大人だ。かっこいい。確かに、子供がゲームやテレビに夢中になっていることが多いが、正直、ゲームやテレビに夢中になっていてくれている方が、楽だ、と感じてしまう時がある…親として、反省せねば…。こういう、今泉先生の発想、もっと親が持っておかなければならないのかもしれない。

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Q3. 「ざんねんないきもの事典」を作ったきっかけは?

A3. ダメなところ、ざんねんなところにスポットライトを

今まで作ってきた図鑑は生き物の”凄さ”にスポットライトを当てることがほどんどでした。しかし、高橋書店の方との話の中で、「そんなすごい生き物たちにも”ざんねん”な一面があり、それが子供たちにとってはたまらなくおもしろいのではないか」と提案いただいたのがきっかけです。「どうしてそうなった?」と思わず突っ込みたくなる情報をチームでたくさん集めました。

逆の発想の成功例ですね。確かに、今までと同じことをやっていても、読んでもらえる本をヒットさせるのは、今の時代、非常に難しい。出版会社も逆の発想で勝負してきたんですね。ネット上で無数の情報がある中、160万部を大ヒットを記録した、逆の発想って、すごいし、見習っていきたい。

Q4. この本にはどんなメッセージを込めて作ったのですか?

A4. 好きなことを続ければ楽しく生きられます。

どんな生き物も進化する間に良くなった面もあれば、反対にダメになった部分もあります。ゴリラも知能が発達したが、繊細でお腹が弱い。一匹オオカミというと聞こえはいいけど、オオカミ界では弱い立場です。

完璧な生き物なんていないんですね。だから、人間も、みんなが何かを優れたことをして目立つ必要はありません。好きなことを続けていれば楽しく生きられます。そういうことがこの本を通して、子供たちに伝わると嬉しいですね。ただ、最低でも5年は続けないと、好きなことの本当のおもしろさはわからないものなので、そこが、難しいですが…

何も反論する余地もありません。最後の一文、グサッときます。子供へのメッセージに見せかけて、これは大人に対しての大きなメッセージでもあります。楽しんで5年続けていること。何だろうな〜。なんか、自分が恥ずかしくなってきたぞ…。

Q5. 人間の強いところと残念なところは?

A5. 心を鍛えるためには、できるだけたくさん失敗すること。

人間の強みは脳です。脳で考えて、想像して、予測して、アイデアがひらめく。そういう脳の力はそういう脳の力はどんどん伸ばすのがいいですね。人間の弱いところは心が弱いところ。心を鍛えるためにはできるだけたくさん失敗することです。

トラだって10回中1回くらいしか狩に成功しません。失敗を怖がらなくなると、心が強くなりますよ。

そうだよね。トラなんて失敗恐れていたら、飯さえ食えないんだから。失敗を経験しようと思うと、何かにチャレンジしなければならない。別に大きなチャレンジでなくても、身の周りの些細なことでも良いのだと思う。そして、失敗経験を積み重ねて、心が強くなる。

今、2歳の娘氏を見てて、毎日毎日、何かにチャレンジしている気がする。娘氏を見ていると、fukkoより、小さなチャレンジを試みている。今泉先生と娘氏から、挑戦への大事さを学んだ気がする。

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Q6. 子供の頃に好きだった本は?

A6. 子供の頃に好きだったことが、今の仕事に

小学生の頃は、「シートン動物記」やロシアの動物児童文学者ビアンキの「森の新聞」が好きでした。中学時代は怪盗ルパンやシャーロック・ホームズも読みましたが、結局、子供の頃に好きだったことが、今の仕事につながっています。

子供の頃、好きだったことを仕事にできているなんて、素敵すぎますね。本もたくさん読んでいたんだろうな〜。fukkoは本は大の苦手でした。本を読めるようになってきたのは、ごくごく最近です。漫画ですら読むのが嫌いでスラムダンクぐらいしか読んだことありません(笑)

子供の頃に育まれた情熱ってすごいパワーがあるんですね。子育てしていく中で、子供の興味を持ったことは、積極的に続けさせてあげたい。そう思います。

Q7. 人間の子供を”生き物”として見ると

A7. 社会のルールの中で、できるだけ子供を自由に

人間の子供は無限の可能性を持っています。動物界でもそうですが、生まれてきた赤ちゃんに一番影響を与えるのは、お母さん。お母さんが社会のルールの中で、できるだけ子供を自由に育ててあげるのが大事ですね。

人間は群で生活する生き物ですから、お父さんの一番の役目はしっかり家族を守ること。動物学者の立場で考えると、そういうことになります。

どうやっても母親に勝てないと痛感している今日この頃(笑)動物学的には、父親は家族を守ることだそうだ。大変だ…

子供には自由に生きて欲しいと思う。子供を自由に育てるってすごい難しいことだと思う。でも、そう育ててあげれるように努力して見ようと思う。

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Q8. この本で好きなところは?

A8. ツチブタは頭を棒で叩いただけで死んじゃうほど頭が弱い。

「ツチブタの体は超かたい。でも頭は超弱い」とか、「ムシトカゲには第3の目があるがよく見えない」とかおもしろいですよね。(以降略)

これは、もう、この「ざんねんないきもの事典」を読んでみて欲しい。著者の今泉先生も好きなネタがあるんですね!

Q9. 最後に、皆さんにメッセージをお願いします。

A9. 失敗から学ぶことが、世の中の役に立つことなんですよ。

もし、何かで失敗して、お母さんに叱られた時は、「ざんねんないきもの事典」を読んでもらってください。そして、「生き物だっていっぱい失敗してるでしょ!失敗は悪いことじゃないんだよ!」と教えてあげた方がいい(笑)。

失敗からすごい発見をした科学者は何人もいます。失敗から学ぶことが、実は世の中の役に立つんですよ。

失敗は成功のもとってよく聞きますが、この言葉を胸張って子供に伝えることができる親って、世の中にどれぐらい、いるんだろうか??子供にこの本読んでって持ってこられた時、親として、何か考え直さなければならない時期ってことなのかもしれない。

今泉忠明先生の凄さ!

「ざんねんないきもの事典」のおもしろさは以前の記事でも書きました。

【ざんねんないきもの事典】こどもの本総選挙でNo1に選んだ小学生のセンスが凄すぎる。

2018.05.18

そして、この今泉先生の言葉には、単純でありながら、心に響くものがあります。それは本の中からでも、このインタビューの回答の中からでも、感じ取ることができます。

一番、ハッとしたのが、「大人がおもしろい本を作っていなかった。すみません」って謝ってたところです。

何もかも子供のせいにしがちになってしましますが、本当は親が謝らなければならないことって結構多いような気がします。

そのことを忘れずにいたいと感じました。皆さんはどうですか??

fukko
いや〜、単純な回答ですが、意外と痺れるね…大人として。

 

 



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